●

発表! 噂の真相編集部が選んだ『噂真』特集記事99年度ベスト10



第1位「次期検事が総長確実視される則定衛高検検事長のスキャンダル劇」 (5月号)

* 文句なしの本誌独占スクープ! この号の発売前日、「則定」記事の引用が朝日新聞一面トップを飾ると、一般紙、スポーツ紙、テレビ各社など全マスコミが一斉に後を追い、大騒動に発展した。同日、則定検事長は辞表を提出、法務省も事実関係を調査する事態に。翌日の『噂の真相』発売日には早々に則定高検検事長の辞任が確定、一日にして高検検事長という“権力”のクビをとった渾身の本誌スクープだった。なにしろ則定辞任の際に各テレビ局はニュース速報を打ち、さらにこの問題は国会質疑にまで取り上げられたのだ。また「浮気は現場の活力」という則定を庇う“時代錯誤”の堀内勝正最高検次長検事発言も飛び出し、大いに世間の顰蹙と話題をさらった。検察神話を崩壊させた『噂の真相』ならではのスクープ。

第2位「若手有名俳優たちが夜毎通って来る秘密乱交パーティを遂に発掘スクープ!!」 (8月号)

* これまた発売前からマスコミ各社の問い合わせが殺到し、「東京スポーツ」一面を一週刊続けて飾ったスクープ記事。ジャニーズ事務所の人気俳優を中心とした登場人物の話題性もあってか、その後もスポーツ紙、週刊誌を中心に後追い記事が多数掲載された。また、この乱交に深く関わっていたTBSのアナウンサーの乱交の現場写真『FLASH』に掲載されたことも話題に拍車をかけたようだ。しかしテレビ各社のワイドショーはジャニーズ事務所タブーのためこれを完全黙殺した。また本誌10月号では乱交記事第二弾として「TBS『乱交パーティ』騒動に続いて日本テレビ『鉄腕!DASH!!』でも発覚!」をスクープし、芸能界とテレビ局の病理を的確に衝いている。

第3位「フジテレビ愛する二人、別れる二人のやらせ」(10月号)

* この記事の反響は紆余曲折の経緯をたどった。当初フジテレビ側は本誌報道の後追い取材を行った週刊誌などに対して「ヤラセは事実無根」とシラを切り堂々と番組を続行させたのだ。いくつかのメディアでヤラセ出演したAV嬢やホストクラブの面々の直々の告発があったにもかかわらず、である。その一方、ヤラセをスクープした本誌編集長に対し、10月号発売以前に決まっていたフジテレビの番組出演を急遽取り止めるという“大人げない”報復的対応にも打って出たのだ。ところがその騒動も収まったかに見えた2カ月後の11月、この番組に“ヤラセ出演”した一人の主婦が番組出演後、自殺していたことが判明、しかも「愛する二人〜」出演が原因ではないかと取り沙汰されるに至り、とうとうフジテレビ上層部もヤラセを認め、謝罪、番組も打ち切られるという事態に発展したのだった。フジテレビの呆れるしかない“ゴーマンな”対応ぶりも特筆ものだったが、ヤラセを「知っていた」とされる司会者・みのもんたのしどろもどろのいい訳にも失笑させられた「事件」だった。

第4位「全国警察のトップに君臨する権力者関口祐弘警察庁長官の重大な“背徳”」 (10月号)

* この号が掲載される数カ月も前から、関係者の間で「『噂の真相』に関口長官の大スキャンダルが出る」との噂が流れ始めた。それに伴い「関口長官が岡留編集長の身辺を洗えと命令を出した」「編集長を逮捕する、との情報がある」「編集長がダメなら社員を逮捕するらしい」といった不穏な情報が多数舞い込むようになる。実を言えば、この時点で本誌は関口に関する取材を一切していなかったにもかかわらず、だ。そこで本誌としても手をこまねいているわけにはいかない、とばかりに総力取材をかけ、関口の過去を徹底的に暴露したのがこの特集だった。関口長官と暴力団との関係や事件の揉み消し疑惑、そして女性問題にまで言及したこの特集は警察・マスコミ関係者を中心に大きな話題となった。また、「逮捕説」が取り沙汰された本誌編集長は、「逮捕」という最悪の事態を回避するため何度も海外に逃亡せざるをえない事態になった問題の特集記事だった。さらに11月号では「神奈川県警の不祥事報道で隠された深山本部長と関口警察庁長官の“密謀”」という特集も掲載した。神奈川県警などの不祥事の総責任者としても、関口長官には深い反省と早期辞任が必要ではないだろうか。

第5位「 小林よしのり関連の連続キャンペーン」

「『戦争論』小林よしのりと大月隆寛の離反撃」(1月号)
「小林よしのりとの接近で狂い始めた前田日明の『リングス』大暴走の真相」(6月号)
「『つくる会』で副会長を同時解雇された濤川栄太と藤岡信勝の大喧嘩の真相」(10月号)
「イチャモン的提訴で全面敗訴した小林よしのり『ゴーマニズム』の“破綻”」(11月号)
「『つくる会』で意気投合してきた“盟友”小林よしのりと前田日明の“完全決裂”」(12月号)
* 今年もますますのご活躍(?)だったのが小林センセイとそれを取り巻く「つくる会」の面々だろう。特に小林センセイは年頭で“番頭役”だった大月隆寛を”ハメて”追い出し、次なるターゲットとしてカリスマプロレスラー・前田日明と”盟友”関係になったと思ったら(6月号)、12月号では前田とも決裂していまう、という相変わらずのメチャクチャぶりを発揮したのだった。さらに小林の周辺も激動した。「作る会」の藤岡信勝は濤川栄太と大喧嘩し、「作る会」と距離を取っていた西部邁は再度小林に急接近するなど「つくる会」も内ゲバ状態といわれる。なにしろ論壇では「最近の小林の唯一の仲間は西尾幹二ただ一人」と囁かれているらしい(笑)。また追い討ちをかけるように小林自らが起こした「脱ゴーマニズム宣言」の批判本に対する著作権侵害訴訟では、小林側が完全敗訴する事態にもなっている(まあ、当然のことなのだが)。はてさて2000年、小林センセイがいかに崩壊し続けていくか、本誌にとってはけだし注目のドン・キホーテではある。

第6位「私小説暴露路線の 柳美里のアナーキー作家人生」

「福田和也の文壇総会屋手法にキレた柳美里大反撃文のあぶない"精神事情“」(6月号)
「プライバシー侵害が裁かれた柳美里の私小説作家としての危機」(9月号)
* 世紀末の99年、文壇は柳美里の独壇場だったのではないか。保守論壇の“牛若丸”福田和也に食ってかかり、プライバシー訴訟で敗訴したと思えば、その記者会見上での怒りに震えた様はなかなかの迫力モノで、“文壇の闘士・柳美里健在”を強烈にアピールしたといっていいだろう。しかも、この年末にきてなんと妊娠8月と判明! 実は本誌がこの特集記事をやってた頃には柳は男との間で熾烈な恋愛駆け引きを展開していたのである。さすが柳、世紀末を締めくくる絶好の話題を提供してくれた”作家の中の作家”というべき生きざまだった。本誌にネタを提供し続けてくれる柳に感謝しつつ、2000年もこの勢いは衰えないで欲しい、と切に望んでおきたいところだ。

第7位「危険な自自連立政権路線の仕掛人“闇総理”野中広務の『ルーツ』の検証」( 3月号)

* いまや自自連立ならぬ自自公連立なのだから政局の動きは激しい。飛ぶ鳥を落とす勢いだった野中広務もいまや幹事長職にない(幹事長代理)。とはいえ当時“闇将軍”といわれた野中の政治力の源泉、変節に至る生い立ちや部落問題のルーツにまで遡り検証、政治家としての源泉を辿ったこの特集はタブーなき雑誌としての本誌ならではの力作といえる。この後、野中自身も公的な場で堂々とカムアウトし話題となった。

第8位 「今年もプロ野球を盛り上げてくれたミスタージャイアンツ『長嶋家の謎』」(11月号)

* スポーツ紙が絶対書かかない長嶋家の謎とは!? ファミリーの不仲説やタブー化した長女の存在、オカルトに走る夫人など“誰もが礼賛する”長嶋茂雄のタブーを抉る一本。発売と同時に『週刊新潮』が本誌を引用した形で巻頭トップ特集で記事化したが、最近でも長男である一茂の結婚式の際、長女だけでなく次女の三奈も出席しなかったことで、はからずも「バラバラの長嶋家」という本誌記事の正確さが証明される結果となった。それにしても巨人と長嶋家のタブーにはすごいものがある反面、長嶋本人は我関せずというところが面白くもあり、天才というべき所以なのかもしれない。

第9位「“火宅の人”となった高橋源一郎と作家室井佑月の修羅場の“同棲生活“」 (1月号)

* 高橋源一郎と新進の室井佑月という作家同士の同棲をスクープ! 久々の文壇大物カップルの誕生だったが、高橋は当時れっきとした妻帯者でしかも愛妻家として知られた人物。そのため、妻・直子との間での離婚に至る修羅場は壮絶を極めたという。本誌発売後、”不倫カップル”二人は自らのエッセイなどでその関係を明らかにし、あれよあれよという間に高橋は夫人と離婚を成立させ、同時に室井と速攻入籍。しかも現在、室井は妊娠までしているという。その開き直りぶりはさすが、である。特に室井には第ニの柳美里、スキャンダル作家としてより一層活躍してもらいたい、と期待しておきたい(笑)。

第10位「稀代の悪法『盗聴法』に執念を見せる法務省幹部の言論機関介入マル秘大作戦」 (8月号)

* 天下の悪法・盗聴法を成立させるため、法務省が行ったマスコミ対策の実態を具体的にスッ破抜いた問題作。既に成立してしまった盗聴法だが、その後に起こった神奈川県警の不祥事を見るまでもなく、「ガイキチに刃物」を地でいく法律になることは間違いないだろう。また骨抜きにされたマスコミにもはや権力のチェック機能はない、といっても過言ではない。いや、チェックどころか、マスコミの権力との二人三脚ぶりはますます強くなっている。21世紀が警察国家となる序章にならなければいいのだが…。

●最新事情のページに戻る