●東京地検首脳人事に見る法務官僚派の不可解な動き。
次期検事総長は原田明夫事務次官で決まりか!?
このほど、検察庁で大きな人事異動があった。<br>
かねてより次期検事総長と目されていた原田明夫・法務省事務次官が東京高検検事長に昇格。検事総長レースに完全に頭ひとつ抜け出した。
「検察主流派の原田には則定同様、庁内良識派の反発が強く、今回の人事でも松浦恂仙台高検検事長に逆転されるのではないかとの声も出ていた。ところが原田は今回そういった反原田の動きを完全に抑え込んで、法務・検察を制圧してしまった」(検察担当記者)しかも原田はここにきて、自分の地位を固めるために”粛清”ともいえる人事を行っている。 「原田は則定事件の教訓から、スキャンダルを抱えている連中のクビを容赦なく切り始めたんです。自分だって同じ穴のムジナなのに……」 その一人が、12月いっぱいで検事を辞め、東京・銀座で公証人をやることになった横浜地検検事正、五十嵐紀夫(元東京地検特捜部長)。 「五十嵐は次の人事で順当にいけば、最高検刑事部長になるはずだったのが、99年の夏以降、原田から『勇退して弁護士になれ』とプレッシャーをかけられていた。理由は佐川急便事件捜査の失態を蒸し返されたとも、『噂の真相』が以前スッパ抜いた公安調査庁職員とのダブル不倫を持ち出されたともいわれるが、退職に追い込まれたという点では、これまた『噂真』が11月号でスッ破抜いた大阪府検次期特捜部長といわれた大野堅のケースと全く同じ」(前出・検察担当記者) さらには、『噂の真相』12月号で田中森一との関係をスッパ抜かれた東京地検刑事部長・神垣清水も同様だ。 神垣はわずか半年前に現職に就任したばかりなのだが、『噂の真相』が発売された直後、最高検身柄預りという立場にトバされてしまったのである。 これまで身内のスキャンダルに対しては寛容で一切の責任をとろうとしなかった検察の大変身。我々国民にはとっては大歓迎といいたいところだが、果たして、そうなのか。ある良識派の検事がこういう。 「粛清といっても、トバされているのはいわゆる捜査派の検事ばかり。原田に代表される政財界ともっとも癒着した法務主流派は責任をとらされるどころか、全員出世しているんですからね。これでは本末転倒。逆にどんどん圧力に弱いだらしない官僚派が牛耳る検察になってしまう」 自自公は何でもあり、巨悪の政治家は生き延びる、まさに検察というよりもわれら国民にとっての危機ではないか。(99/12/9) ●最新事情のページに戻る |