●亀井静香との民事訴訟で林雅三氏の出廷で話題!「3000万円を受け取った亀井は大変喜んでいた」と証言

 28日午前10時半、亀井静香と争っている民事訴訟の口頭弁論が、東京地裁民事722号法廷で開かれた。
 この訴訟は、本誌00年1月号の特集記事「逃亡中に逮捕された大物フィクサー許永 中の暴露に怯える大物政治家」に対し、自民党前政調会長の亀井静香が「事実無根」と 、本誌を民事提訴してきたもの。
 この日の口頭弁論では、許永中被告による巨額詐欺事件「石橋産業事件」の被害者で 、石橋産業元社長、石橋浩氏の義兄の林雅三氏が、本誌側の証人として出廷した。  林氏は今年2月、受託収賄罪に問われている、元自民党代議士、中尾栄一被告の公判 にも検察側の証人として出廷。「許被告が亀井氏に3000万円を渡すところを見た」 との趣旨の爆弾証言を行い、マスコミの注目を集めた人物。このため28日の法廷にも 新聞、テレビ全社の記者が詰めかけた。
 本訴訟の争点の一つは、本誌記事中の一部の記述の根拠となった、林氏が書いたとさ れる「陳述書」の信憑性。
 全74頁、400字詰め原稿用紙にして200枚は優にあるこの陳述書には、許被告 がいかにして石橋産業事件に食い込み、200億円近くの約束手形をはじめとする莫大 な資産を食い尽くしたかが、生々しく記されている。そしてこの陳述書には、許被告の 政界工作、そして石橋産業事件に、亀井代議士を含め、複数の政治家が関与したと思わ れる疑惑が記されているのだ。
 報道陣が固唾を飲んで見つめる中、林氏は、本誌代理人の芳永克彦弁護士の質問に対 し、陳述書は「平成9年秋に、私が東京地検刑事部に告訴した際、備忘録として、私の 記憶に忠実に書き留めたもので、内容は全て事実」と証言。陳述書の信憑性を裏付ける証言をした。
 また本訴訟では、陳述書の《亀井静香(三千万円)・竹下登等との会食等をセットさ れた》等の記述の解釈を巡っても争われているのだが、芳永弁護士はこの点についても 質問。林氏は「中尾公判を巡る新聞報道では『許被告が亀井氏に3000万円を渡すと ころを見た』などと報じられていたが、私自身が直接、亀井氏に3000万円を手渡し た」などと証言した。
 林氏の証言によると、林氏は96年4月4日ごろ、許被告と石橋氏らと一緒に、永田 町の「パレロワイヤル永田町」にある亀井代議士の個人事務所を訪問。途中の車内で、 「亀井氏へのお土産」として、許被告から渡された紙袋入りの現金3000万円を、事 務所内で亀井代議士に直接手渡したという。その際、林氏が「石橋浩社長からの手土産 です」と口添えすると、亀井代議士は「ごく自然に受け取り、大変喜んでいた」という のだ。
 この林氏の爆弾証言第2弾を新聞各紙は当日の夕刊で一斉に報道(この分は「メディアが取り上げた『噂真』を参照)。これに対し亀井代議士の事務所は「林氏の証言は事実無根であり、金銭の授受は一切ない」などとコメントしていたが、林氏が偽証罪に問われてまで本誌の弁護をするメリットは一切なく、林氏の陳述書に関する本誌の記述が完璧に裏付けられたことは間違いない。今後の公判の行方が注目される。(01/5/28)