『東京スポ−ツ』 |
これまで警察がいかにデタラメなことをやっていたかということを、白日の 下にさらしてくれたのが神奈川県警の不祥事だった。出るわ出るわの相次ぐ不祥事は警察官など信用できない人種だということをハッキリと印象付けてくれた。「まさか警察官 が」といった善良なる発想を一途に信じてきた一般市民の期待を木っ端みじんに打ち破いてくれた罪は大きい。 その警察官23万人のトップに立つ関口祐弘警察庁長官がようやく1月11日付で辞任する。「電撃的な人事だった」とでも言いたいのだろうか、テレビのニュースや新聞各紙は軒並みトップ扱いだった。しかし、辞任の真相はいささかも明らかにされていない。関口長官が記者クラブとの会見で明らかにしたのは、一連警察不祥事に対する「引責辞任ではない」ということ「不祥事再発への防止策の道筋がついた」から、いうもの。 ホントかいな! 関口長官の発言の裏事情を取材ることもなく、また辞任の真相を明らかにすることもなくトップ扱いのニュースをつくるテレビや新聞各紙は、まさに官報そのもの。 要するに、そういった報道機関が頭が上がらないのは、実は警察だからなのだ。警察の協力なしには報道の主要な一角を占める“犯罪報道”の記事づくりは成立しないからである。報道機関は、持ちつ持たれつの関係にある警察の不祥事をかぎつけても他の特ダネとバーターしたり、見て見ぬふりをして恩を売っておくという手法を慣習的に取ってきた。 そのツケが神奈川県警を始めとした一連の警察不祥事に象徴されるあしき体質を育んできたということをテレビ、新聞を始めとする報道機関は総懺悔すべきなのに、関口長官の辞任会見でも、またまた腰の引けた茶番劇を演じてみせたのである。こんなことだっら、さっさと“記者クラブ”なんて無用の長物は解体すべし!というほかないだろ! 神奈川県警の一連の不祥事の責任を取って辞任した深山健男部長は関口長官の子飼いだった人物。一連の神奈川県警の不祥事でも深山本部長は関口長官に直々に判断を仰いで いたと言われる。県警のウソで塗り固めた不祥事隠しの記者会見シナリオも、実は関口長官との合作だったという疑いすらあるのだ。 それだけではない。『噂の真相』がスッパ抜いたように、関口長官と深山本部長は、大阪府警在職時代から事件つぶしを、画策してきたコンビとの疑惑もある。 しかも、それを報じた『噂の真相』に対して、あろうことか「編集長を逮捕しろ!」と部下に特命すら発していたのである。 自らの不祥事隠しのために、メディアに言論弾圧を仕掛けるというのは、許されざる権力の乱用ではないか! 今時、恐れ入った感情の持ち主が全国警察官のトップに君臨していたのだから、神奈川県警のような不祥事が相次ぐのも当然なのかもしれない。上が上な ら、下も下というわけである。 それにしても誰が見ても引責辞任としか思えないのに(現に警察庁内でもそう認識されている)、「引責辞任ではない」と言い張る関口長官のウソつき体質は神奈川県警の深山本部長とクリソツ(そっくり)ではないか。なぜ、潔く「引責辞任」と言えないのか! それは、関口長官は、この間まで一貫して「辞めるつもりはない」と言明してきたし、少なくとも沖縄サミットの終わりまでは「長官」のイスに座り続けるつもりでいたからだ。それがなぜ、急転直下の辞任につながったのか…。それは、ズバリ!政府筋からツメ腹を切らされたのである。関口長官が不祥事再発防止策の道筋がついたというのもウソである! 再発防止策はようやく骨子が打ち出れ、これから法案化も含めて機構改革に着手するわけで、道筋がついたというのは保身のための弁明でしかない。 少なくとも、関口長官の記者会見での弁明は、力ずくでも真相を封じ込め、情報公開などどこ吹く風の姿勢としか思えない。何よも神奈川県警の一連の不祥事に対する反省も総括も見えない。これが権力者の習性なのかもしれないが、少なくとも国民に正義を託された公僕であることを忘れてもらっては困るのだ! |