内外タイムス |
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右翼団体2名が「噂の真相」編集室を襲撃し、編集発行人の筆者以下スタッフ5名がケガをし、編集室は血だらけの惨状となった。いまどき言論機関への襲撃なんて、と思われる向きもあるかもしれないが、額を6針、右太ももも3針縫う全治2週間の傷を受け、ナイフまで突きつけられた筆者が身をもって体験した事実である。 発端は「噂の真相」6月号の「一行情報」で”雅子妃懐妊の兆し”と報じた際、敬称が略されていたことに対し「皇室への侮辱」だとして日本青年社三多摩本部の隊長と副隊長が編集室にやってきたことだった。日本青年社といえば、住吉会をバックにした日本最大の右翼団体である。にもかかわらず、編集室に通して、話し合いを持とうとしたのは、同団体の幹部には知り合いもいたし、話せばわかると判断したからである。 しかし2人組の要求は、あくまでも「一号休刊して謝意を表せ」というもので、「謝罪はしてもいいが休刊はできない」と断った途端、確信的な暴力行為となったのである。 一体、背景は何なのか。この暴力行為は組織的な命を受けたものなのか、いまだ不明である。実刑を覚悟したフシもある2人の行動だけに単なるハネあがり行為とも考えにくい。全国紙やテレビ各局もいっせいに報じたことを思えば一種の売名行為の可能性はあるかもしれない。 右翼襲撃後、いっせいに流れたのが、「森喜朗首相の回し者の仕業ではないか」という見方だった。確かに「噂の真相」では6月号で森首相の売春等取締条例での検挙歴をスクープしており、「神の国」発言で窮地に陥ったこともあって、「噂の真相」を民事提訴。「噂の真相」としてはこの記事は自信を持っており、この民事提訴に対し、7月号の特集第2弾で追撃することを表明したため、「一号休刊せよ」という要求もなるほどと思えるものがあった。森首相が直々にやらせたというよりも、恩を売るためにやったという見方である。しかし、今のところそれを裏づける証拠は何も出ていない。 しかし、森首相のいう「天皇を中心とした神の国」と右翼団体の「天皇家は特別の存在だ」という認識は共通しており、森首相にもその手の人脈があることは「週刊文春」がスクープした通り。 もうひとつ背景ではないかとウワサされているのが、新潟県上越市長に対する女性側のセクハラ告訴をめぐって、日本青年社が裏で動いており、それを「噂の真相」がキャッチし記事化するのではないかと判断し、先制攻撃を加えたとする見方だ。確かにこの件に関しては警視庁が内偵を進めているといわれており、記事化するとすれば「噂の真相」ではないか、とする見方があってもおかしくはない。しかしこの見方に関しても確かな証拠があるわけではない。 今回の襲撃事件があったからといって自由な言論活動を放棄するつもりはない。事件自体は今後は司直の手にゆだねられる訳だが、筆者が一番知りたいのは、「なぜ『噂の真相』を襲撃する必要があったのか」の一点である。(隔週木曜日掲載) |