『日経エンタテインメント』
(1999年12月号)
「特集 ウワサの正体」
(編集長インタビュー)
“『噂の真相』編集長に直撃
「インターネットの噂は信じていません」”

マスコミ    『噂の真相』といえば、検察官僚のスキャンダルから、芸能人の秘密乱交パーティーまで、大手マスコミの書けない情報をバンバン取り上げるタブーなき雑誌だ。世間に渦巻く様々な噂情報に取り組んできた岡留安則編集長に、正しい噂の見極め方を聞いた。
 うちの雑誌の場合は、読者からの情報提供が結構あるんですが、20年前に創刊した当初は企業の内部告発にしても、ハガキに文字を切り貼りした誘拐犯みたいなものが多かったですね。その後、ワープロとFAXの普及でかなり情報提供が増えました。本当は手書きだと、一番書いた人の性格や人柄が出るんですが、ワープロでも打ち方とかを見ると本当がウソか見極めはつくものです。
 でもインターネットの情報は判断が本当につきにくい。インターネットの場合、発信元がちゃんとしてるのか、匿名なのか、どの掲示板に出てる情報なのかを総合的に判断するしかない。面白がって流してるのもいっぱいあって、それは雑誌社なんかに一斉に「明日○○が結婚する」っていたずらFAXを流したりするのと一緒ですね。
 インターネットの場合ヒツト数が多いわけで、広がるのも速い。キムタクの入籍の噂もインターネットでしたね? たまたま銀座のクラブで飲んでたら、ホステスがみんなそればかり言ってて、質問責め。すごいなあって思った(笑)。  今回の神田正輝さんの件とか典型ですね。いわゆる都市伝説に近いものが多いと、基本的には判断しています。インターネットに流れてるからって、うちがすぐに飛びつくことはまずないです。

 芸能関係の噂はライバル
 事務所が仕掛けることも

 タブーがあるところに噂は飛び交うものです。芸能関係の情報なら、事務所とマスコミの関係には注目しておくべきでしょう。有名タレントを抱えた力のある事務所のスキャンダルは、週刊誌やスポーツ誌、ワイドショーなんかでは取り上げられない。その一方で、グループの解散の噂なんかは、引き抜きを狙うライバルの事務所がわざとマスコミにリークすることがある。芸能界の噂には、そういう戦略的なものがあるんです。
 そうですね、逆にこの人がなぜ叩かれ続けているのかを見極められれば一人前ですね。たとえば羽賀研二なんか事務所が弱いから、いくら情報が流れても、止めてくれる人がいない。サツチーバッシングなんかも、彼女はただの監督夫人ですし、阪神球団には力があ るわけではないですからね。(談)