--今回、出演者(窪塚洋介、ARATA、中村獅童他)にいろんな方がいますが、共演者の印象は?
 窪塚クンは個性的でかっこいい、すごくぺコ(注/ピンポンでの役名)っぽいと思う。獅童さんは歌舞伎役者とはとても思えなくて、ヤクザみたいだった(笑)。結構厳しくて怖い印象があったけど、実際会ってみると面白い人。ARATAさんは見た目通り、おとなしくて優しい人です。

--曽利監督から演技に関して何かアドバイスはありましたか?
 台本を見る前に漫画は読んでいたので、だいたいわかっていた。撮影の前に監督と話し合って、ストーリーや役について、それぞれのシーンについて細かく教えてくれたので、チャイナという役はやりやすかった。

--今回、卓球の達人の役ですが、特訓は辛くなかったですか。
 卓球は小学生のころやったことがあったので、基本的なことは知っていました。ただこの役はレベルの高い選手の役なので、練習は必要だったんですが、撮影のときはポーズをとってそれをあとでCGで加工するので、わりと楽だった。香港で何週間か練習したんですが、なかなか強い相手がいなくてつまらなかったんです。僕が強かったからかもしれませんが(笑)。日本に来てからも3週間くらい集中的に練習はしました。先生に習ったり、それぞれのキャストに相手になってもらったり、とても楽しかったです。その間に随分うまくなりました。

--香港映画と日本映画の現場の違いは?
 日本の撮影スケジュールはちゃんと組んでその通りに進みますが、香港ではなかなかうまくいかなくて、トラブルがあるとまったく違うふうになってしまうこともある。日本はスケジュール通りにスムースにいくところがすごいと思う。

--今回の撮影中に覚えた日本語があれば教えてください。
 覚えてるかあなた、初めて試合した……(と日本語のセリフをしゃべり始めるサム)。

--窪塚クンとはプライベートでも仲がいいそうですが。
 窪塚クンとARATAクンとはよく連絡を取り合っています。日本語もいろいろ教えてもらいました。納豆を食べさせられたりもしました(笑)。おいしかったけど。

--香港では映画館も少なくなってくるなど、映画業界にも影響が出ていると思いますが、 返還後、状況の変化はありましたか? ちょうど同じころにサムさんはデビューされていますが。
 返還前のことはよく知らないのですが、映画業界の先輩からの話だと、映画の製作じたいが減ってきていて、予算も少なくなってはきているようです。以前の撮影期間は3カ月から半年が普通でしたが、今は1カ月が普通です。逆に1カ月も撮影できるのは大きな作品です。僕自身もここ1、2年は一週間や十日で撮影することもあるので、不景気だなあとは思います。実際、現場では、違う演技がしてみたかったとか、取り直しを要求してもこれで十分と言われることも多いので、プロとしてもうちょっとやれれば、と思っても現実としては難しい状況で、それが残念です。それでもみんながんばって映画をつくっています。

--デビュー作の「メイド・イン・ホンコン」からたくさんの作品に出ていますが、これからも一緒に仕事をしたい監督は?
 たくさんいますが、中でもフルーツ・チャン、サム・レオン、イップ・カムハン、ベニー・チャン監督とはまたやりたいです。そのときによって考えていることとか、映画に関するコンセプトとか撮影のやり方とかが違ってくるので、その都度勉強になります。この4人の監督は役者にやりたいことをやらせてくれるので、もう一回やってみたいです。

--一緒にやってみたい日本の監督、俳優は?
 何回かお会いしたこともあるのですが、三池監督は仕事をしてみたいです。共演してみたいのは好きな浅野忠信さんです。

--サムさんは自分でも「POP GUY」という ブランドをもっていて、今日も「A BATHING APE」を着ていますが、他に好きなブランドはありますか?
ARATAクンのブランドは好きですが、特にこれといったブランドはないので、気持ちよく着れる服が好きですね。

--毎日お忙しいとは思いますが、オフの日はどう過ごしていますか。スケボーは今もやってますか。
 寝てます。(スケボーは)今は暑過ぎますね。最近はスケボーより(海でやる)ジェットスキーの方が好きですね。日焼けもできますし。ジムがわりにスポーツとしてやってます。ジムは3回行ったことがあるんですが、初めて行った時に首のあたりの筋肉を鍛えようと思って一日中やっていたら、シャワーを浴びようと思ったら手があがらなくなって、頭を下げてシャワーをあびたことがあります(笑)。ジムはつまらないからあまり好きじゃないです。どちらかというとアウトドアのスポーツが好きです。クラブやディスコにも行きますよ。最近はあまり行ってませんが。あとはショットバーやレストランで友達とお茶を飲んだり、食事をしたりですね。

サム・リーサム・リー    このあと、「TATOO BURST」をプレゼントしたところ、とても喜んでくれたサムだったそうだが、ひとりテンションのあがるM女史に対し、本誌編集長曰く、「記事になるインタビューにもっと熱意を示せ」。「映画雑誌じゃないんだから、名刺を私物化するな!」とサンザン。それでもM女史はひとり意気揚々であった。
ピンポン
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