抗議文
私たちは岡留氏に対する右翼の傷害行為に対して、ここに抗議の意
を表明します。
今回の事件は、思想・言論の自由に対するファシスト的蛮行の問題
のみならず、今日の社会状況を表わす一つの象徴的事件であります。
その社会状況とは、日本の経済・社会の構造的矛盾を、国旗国歌法等
を駆使してそれ自体幻想である「ナショナルなもの」に国民を暴力的
に動員・回収し、それに反対する者や、外国人・移民労働者そして失
業者といったマイノリティ−を排除・抑圧するウルトラナショナリズ
ムそのもののことであります。私たちはその事と共に今回の右翼のテ
ロリズムを捉えるべきと考えます。
今現在、少年犯罪の凶悪化が社会的に問題視されています。少年が
テロリスト化し、ホームレスを襲うということに端的なように、周辺
化され抑圧された存在同士が悲しくも敵対し合うという事態が多発し
ています。社会的矛盾が顕著に現れる集約点が、最低辺に位置せざる
を得ない人々の場であることは今も昔も変わりません。今後、移民労
働者などのあらゆるマイノリティー・弱者が、ナショナリズムに煽ら
れた者により不条理な暴力に晒されてしまうことが続発することでしょ
う。
この状況を先のナショナルアイデンティティ一の付与や、盗聴法ほ
か各種法律の整備による警察権力の増大により解決を図ることは、矛
盾を蓄積し拡大させるものであると私達は考えます。
事態は日本国を「神の国」などと発言する究極的・限界的状況を呈
した人間が一国の総理となるところまで喜劇化しています。
周辺化され、疎外された己の状況と意識を、天皇制や国家に移し入
れてしか安定を保てない右翼の方々にたいして、最大級の嘆息を私達
は感じざるを得ません。このこと自体一つの悲劇と言えるでしょう。
私達は右翼の方々が少しでも改心してくれることまで願いつつ、こ
こに岡留氏に対する蛮行を強く弾劾し、抗議の意を表明します。
「右翼テロを許すな!!」討論会参加者有志
文責 赤井五郎(W-ANTIFA)