●編集日記 1999年9月分




9月某日 10月号発売(9月10日)を前にして、編集部には、緊張が走っていた。
ここ数カ月ほど、「噂真が関口警察庁長官スキャンダルを大々的にブチあげる」
との噂が広まり、それに伴って、「関口が、則定(元東京高検検事長)の二の舞いになるのを
恐れ、岡留編集長を逮捕する機会を伺っている」との情報が、多数寄せられていたからだ。
編集部では、監視カメラの操作をスタッフ一同が確認するなど、一応のガサ入れ対策を講じる。




9月某日 この緊張感の中、東京地裁で第32回の公判が開かれた。ご存知の方も多いと思うが、本誌は4年程前、東京地検特捜部により、不当で恣意的な名誉毀損による起訴を受けている。その公判は未だ続いているのだ。今回は、告訴人の一人である作家・和久峻三の元スタッフが証言。和久の”趣味”である、写真への姿勢や和久は気分が変わりやすく、そのため突然スタッフや妻を激しく叱責すること、スタッフが出入りする場所に、妻の派手な下着を干していること、現夫人の局部写真を仕事中に目撃したこと、など
公訴を提起された問題部分に関する”事実”について証言する。かなり核心を衝く証言だった。
もっとも、この公判を担当する大渕敏和裁判長は、当初、うつらうつら寝入っており、きちんと証言を聞いているのか、はなはだ疑問だ(しかし局部写真のくだりになったとたん、目が覚めたようだったが)。国会議員にしても、裁判官にしても税金で食っている方々は”公務中”に寝るのが、よっぽど好きなのか。本誌の認識としても、まさか裁判官が開廷中に居眠りするなどとは、この公判まで知らなかったのだが……。
次回公判は10月6日午後1時30分、東京地裁406号法廷で行われる。証人は和久の元妻であり告訴人の一人でもある毛利弥栄子を予定している。




9月某日 編集長逮捕の情報は、相変わらず流れていたが、何の容疑も浮かばなかったのか、無事10月号のも搬入を終える。ここのところ、則定スキャンダル、TBS乱交パーティ暴露と、噂真では、スクープが
続いており、その影響か、敵もナーバスになっているらしい(笑)。連載陣の一人でもある中森明夫氏が来社する。中森氏の搬入日の来社はこのところ毎月の恒例行事だ。氏は本誌最新号が自宅に発送される前に入手するために、わざわざ足を運んでくるのだ。ありがたい読者でもある。



9月某日 そんな緊張の編集部とは別に、ホームページ制作班は、最後のツメの作業に
大わらわだ。当初の目標だった、9月1日開設は、大幅に遅れてしまい、「10月までには
」との意気込(?)で、作業を進めている。そのため、産休中だった、スタッフYまで動員。彼女は、生後7カ月の赤ちゃんを抱いて出勤するハメに。それにしても20年分のバックナンバーをテキスト化するだけで、もう半年は掛かってしまっている。本当に10月までに開設できるのだろうか……。
不安だ。



9月某日 スタッフYは新宿は歌舞伎町の入口にある無認可の保育所に子供を預けている。24時間営業で、多国籍な顔ぶれの子供たち、というのは場所柄か。スタッフYはこの状況に「人脈に事欠かない、インターナショナルな子供に育つ!」と喜ぶ反面、「宇多田ヒカルではなく、『新宿の女』を歌う藤圭子のような子供になったりして」ちょっぴり心配している。



9月某日 そんな中、なぜか近所の交番のお巡りさんが、編集部に巡回連絡にくる。
一般的な巡回らしいのだが、こんなことは初めてだ。このタイミングは、どう考えたらいいのか……、スタッフ一同、クビを傾げる。



9月某日 本誌10月号で、極秘結婚をスッパ抜いたいとうせいこうが、TBSの「はなまるマーケット」
に出演。さっそく薬丸裕英に、結婚について、突っ込まれる。 



9月某日 なぜか、本誌スタッフたちは、毎年8月に休みをとらない傾向にある。
8月は、どこも混んでいて、旅行に行くにも料金が高いためのようだ。よって、9月は、スタッフの夏休みラッシュ。
しかし、皆、どこへいくともなしに、自宅周辺をブラブラしているようなのだが、今年入ったばかりのバイト嬢が、なんとアラブはドバイに海外旅行に行ってしまい、一同唖然。
その影響からか、「休みくらいはゆっくり海外に行こう!」というのが、海外旅行経験の浅い男性スタッフの合い言葉となっている。ちなみに海外経験のないスタッフは、男性ばかり4人もいる。



9月某日 10月号発売から、警察関係者からと思われるタレ込みのファクスや電話が殺到している。これも関口警察庁長官スキャンダルの余波なのだが、これほど身内からの告発が多いとは、驚きだ。
今回の関口特集で、最も反応したのが、身内である警察官たちだったようだ。スタッフMは知り合いのお巡りさんに「あれはみな本当のこと、よくやった」と誉められたという。



9月某日 8月末に、南原清隆と鶴瓶のコンビによるフジテレビの深夜番組「日本のよふけ」から編集長に出演依頼があった。一応それを承諾していたのだが、雑誌が発売されるやいなや突然キャンセルに。その原因は10月号に掲載されたフジテレビの高視聴率番組「愛する二人別れる二人」のヤラセを暴露した記事にあった。
なんでも、この記事を見たフジ幹部が激怒したため、急遽キャンセルされたようだ。まあテレビ局の度量は、そんなもんだろう。



9月某日 熱狂的な平野啓一郎ファンであるバイト嬢が、8月に念願かなって、平野本人に会う。それ以来、その熱は収まるどころか、エスカレートする一方。しかし、バイト嬢の純真な思いとは裏腹に副編は、「平野と付き合って、写真を撮らせろ」と、しつこく迫っている。バイトとはいえ、スキャンダル雑誌に関わるとは、こういうことなのだ!!



9月某日  新宿の某飲み屋で、デスクがふと隣を見ると、そこにはドリアン・T・助川が。オッとそのまた隣を見ると、あの俵万智もいるのではないか!! 本人たちは「そっくりさんです」などと誤摩化していたが、どう見ても本人。早速名刺を渡すと、ちょっと嫌な顔をしたが、受け取ってくれた。目が大きく、とても可愛い俵さんに「悪口は書きません」と調子よくいってしまう。



9月某日 またまた新宿の某飲み屋で、福田和也を目撃する。なにか、女性の相談を受けているようで、その女性は、泣いていた。そのため、常識あるスタッフは、これを無視し、静かに観察するも、気になる光景であった(笑)。



9月某日 スタッフTはこのところ、激務が祟ってか、風邪をひいて、なかなか直らない。Tも今月は夏休みの予定だったが、休み中、ずっと寝込んで、どこにもいけなかった。



9月某日 スタッフTはこのところ、激務が祟ってか、風邪をひいて、なかなか直らない。Tも今月は夏休みの予定だったが、休み中、ずっと寝込んで、どこにもいけなかった。



9月某日 編集長宛に豪華な松茸が届けられた。毎年この時期になると、編集長の知人である某学園理事長が、贈ってくれるものだ。早速、編集部で料理する(なにせ編集長は独り身なので、スタッフが調理するしかないのだ)。そして編集部でささやかな松茸パーティが開催された。スタッフはピラニアのごとく、競って食べたのはいうまでもない。ごちそうさまでした。



9月某日 スタッフYが「有名人ゲイ人脈」取材のため、新宿二丁目のゲイバーに連日潜入取材を敢行。どこのゲイバーでも酒が入ると、ママ(?)・常連客問わず「この前○○さんが来たわよ」「○○が(二丁目の)仲通りを男と手をつないで歩いていた」「○○はどこそこの常連」などと、ゲイ能関係の話をペラペラと親切に(?)教えてくれる。しかし、新宿二丁目にはマスコミ関係者もよく飲みに来るというのに、どこもゲイの実名特集をやらないのは、やはりゲイ=タブーという偏見があるからだろうか。その証拠に、いくつかのマスコミがミュージシャンの槙原敬之の覚醒剤逮捕の際、「二丁目のゲイバーが覚醒剤などの密売所になっている」という報道をしていたが、これも偏見以外の何物でもないだろう。だいたい、根は「オンナ」で、噂好きでおしゃべりなゲイたちに、口の堅さが大切な(?)密売人など務まるわけがない(笑)、と妙に実感したスタッフYであった。